発泡性の日本酒って、人工的に作られた変わり種の日本酒?

いいえ、むしろ日本酒本来の生まれたままの姿なんです。
日本酒は、その原料となる米、麹、そして水に酵母を加えて作られます。この酵母が、原料の中の糖分を食べてエチルアルコールと炭酸ガスを発生させること、これがアルコール醗酵です。つまり日本酒と炭酸ガスは付き物であり、スパークリングも発泡性も不思議なことではありません。
ただ、酒蔵では開放タンクで発酵させているので、そのまま放っておけば自然に炭酸ガスは抜けてしまいます。搾ったばかりのお酒は、炭酸ガスが抜けきらずに残っているので、飲んだときにピリピリとした感じが味わえるのはそのためです。しかし、発酵中のお酒を瓶詰めするのは大変な作業で、またそのタイミングも難しいことから、実際には一度瓶詰めされた後に、改めて酵母と糖分を加え瓶内発酵させてスパークリングにしています。
特別な日には、泡立つ日本酒で乾杯してみませんか?